【完熟じゃなくても大丈夫】ドライイチジク作ってみた

イチジクの季節です。

と言ってもイチジクには夏果と秋果があるので、今収穫できるのは夏果です。
今年、冬の間の剪定の甲斐もあってかなり大きく成長。
今までは秋果しかつくことのなかった木に夏果が付きました。それもかなり大量に。

うちのイチジク、自分で植えたわけではないので正確な品種はわかりませんが、おそらくいろいろ調べてみると白いちじくの種類のバナーネではないかと思われます。

ここに来たとき、大家さんも手入れができないと踏んだのか、根元からバッサリと切り倒されていたのでそもそもイチジクかどうかも分からないただの切り株状態だったのですが、根本から出た脇芽を大事に育て、3年ほどで秋果の実が採れるほどになり、そこから約3年、剪定しつつもかなりの大きさになり、夏果だけでも100個近く実をつけたんじゃないかと…
更には夏果が採れる時期にはもう次の秋果の小さいのができ始め、それも同じくらいわんさかついてきてます。
鳥に食べられたりもあるので全部を収穫できるわけではありませんが、それくらいの生命力みなぎる植物。場所もなく安易に露地植えなんかしちゃいけません。

さてさてそんなイチジク、青く硬い実の時期が長くまだかなまだかな~と待っていると

このように急にブワッと膨らみます。
色も黄色みがかって柔らかくなります。
秋果に比べて夏果はかなり大きくなるので、

こんなサイズまで成長!

赤い種類じゃないので割れてくることはないのですが、それでも先の方から少し赤みがかってきたころが食べごろではあるのですが、完全な樹熟を待っていると鳥も良い頃を狙って待ってるんですよね~これが。
もう1日くらい待ったら美味しくなりそう。と置いておくと次の日には食べられてる。なんてことがザラにあります。

しかも困ったことにイチジクって採ってからの追熟しないんです。
実際には程々まで熟して採ったものは冷蔵庫で1~2日置いたほうが柔らかさも甘みも少し増すように思えるのですが、追熟する果物かどうかという定義においては追熟しない果物です。

なのでここで葛藤が起こります。
鳥に食べられる前に少し熟しが足りないと分かっていながら採るか
食べられる覚悟で熟すまで待つか

未熟なイチジクは胃を痛めるなんて事も言われてるので悩むところですが待ちわびた収穫、そうそう食べられてなるものか!との思いが強く早めの収穫をしてしまうことが多くなります。
それでも美味しく食べたい!
そんな執念で辿り着きましたよ、ちょっと早めに収穫しちゃっても美味しく食べれる方法!

試行錯誤の結果、2年前からちょっとオリジナルな手法を加えたドライフィグ(ドライイチジク)にするのが一番だ!という結論に至り、毎年やっているのでご紹介しようと思います。

完全に硬いものは無理ですが、少し収穫が早かったくらいなら大丈夫!
しっかり甘みを引き出して美味しいドライフィグにできます。
一度に採れて消費が間に合わないときにも、乾燥具合にもよりますが、保存性も増すので便利です。

では長くなりましたが、本題です。

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ドライフィグの作り方


収穫したら(買ってきたら)皮ごと使うのでよく洗います。

まるごと1個で自然乾燥させるのは日本の気候的に無理があるので1/4にカット。
(オーブンとか使えばできるかもしれませんが、自然乾燥ではほぼ間違いなくカビます。経験者)
この状態でオーブントースターに入れ、300Wで10分 ここポイント!
うちのは4段階設定の一番弱いのが300W。ここでは乾燥を目的としてるわけではないので、お手持ちのトースターの弱い設定で様子を見ながらやってください。

10分経つと

こんな感じに蜜が滴るほどジュクっとします。ならないようなら2~3分づつプラスしてみてください。

この状態で干します。
甘い蜜が出てるので虫対策必須です。ネットがあるとベスト。

半日後くらい。

晴れた日、2日ぐらいで

こんな感じに。

長期保存を考えるなら5日程干すとカリッとするくらい水分は抜けますが、食べるの少々ためらわれるくらいに固くなってしまいます。
なのでこれくらいの少し柔らかさを残したくらいで回収するほうが私的にはオススメ。

ジップバックに入れて冷蔵保存か、すぐには食べきれないくらいできてしまったときは冷凍保存で。


おやつに、お酒のおつまみにピッタリ。
ドライフィグがあるだけでちょっとおしゃれな食卓にも!
乾燥しすぎてないのでお菓子やパンにもカットがしやすく使いやすいです。
しっかり甘さの引き出されたドライフィグ、うちではフレッシュな生より実は人気。

買うとなかなかお高いイチジクですが、木があるとふんだんにできてしまうもの。
消費に困っている方、もらいすぎてどうしようと悩まれてる方はぜひやってみてくださいね。

投稿者プロフィール

所長ゆか
所長ゆか
古民家ぜいたく研究所 所長。
Syyson design worksのデザイナー&クリエイター、モノづくり担当。
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