『さくらんぼ狩りに行きたい。』
ふとそんなことを漏らした数年前。
ただ、ここ名古屋からだとさくらんぼ狩りができるところは少々遠い。そしてお高い。
なかなか旅行の計画に踏み切れないでいたそんな頃、うちのすなふきん、
『植えればいいじゃん!』
来たよこのパターン。とは言え確かに家で食べ放題ならそれはそれで嬉しい。
ついつい乗せられて、というか結構ノリノリで
植えたのが4年前。ちょっと間隔狭すぎですが、暖地桜桃、佐藤錦、ナポレオンの3種を植えました。
それから4年後の今年。
念願かなっての食べ放題!!
最初のうちはテンション上がって
きれいに撮影なんかもしちゃってました。
が、しかし!この鈴なりになったのは暖地桜桃という種類。
実はこれ、実は小ぶりで皮は薄く味も程々に酸味のきいた甘酸っぱいお味。暖地桜桃は他のさくらんぼと違って自家受粉できることや結実の時期も早いことから「さくらんぼに非ず」と言われてしまうこともあるそうな…
スーパーで高く売られているいくらでも食べれそうな甘ーいさくらんぼとは少々違うわけです。食べたいという意に反して酸味があるものってそんなに大量にいけないんですよね。
念願かなってだったはずの大収穫も、
日を追うごとに収穫量が増し、毎日ボールいっぱい採れるが思ったほど食べれない。
そして皮が薄いぶん足も早い。
さてどうしたものか…
うちではイチジクや柿も一時期に大量に採れるのですが、そういったものが全てドライに加工されます。ならばと、さくらんぼもドライチェリーにしてみよう!となったわけです。
少々面倒な作業はありますが、うまくできたので暖地桜桃大量にできて食べきれず腐らてしまっている方はお試しあれ。
ドライチェリーの作り方
材料
・さくらんぼ ーーー適宜
(・砂糖 ーーーさくらんぼの重量の20%)
※砂糖なしバージョンも作れます。
作り方
さくらんぼを洗って種を取ります。
最初はこのように爪楊枝で種の周りをくるっとなぞって押し出してましたがなかなか根気がいります。コンポートとかならこの方法が良いとは思いますが今回作るのはドライチェリー。
これを見ていたうちのすなふきんが編み出したのがこれ。
頭からストローを刺し、
少し回しながら押し出すと、
この通り!
これでスイスイ種取りが進み、全部種を取り終えました!
次の工程は砂糖漬けにする場合のみ。
分量の砂糖をどっと入れます。
(違う色が混じってるのは白砂糖が足りなくなったのできび砂糖と混ぜただけです。)
こんなに入れるの?!って思いますが、全体に混ぜてしばらく置いとくと…
あの山の面影なく溶けます。まだザラザラ感はありますが、このままラップして冷蔵庫で一晩。
砂糖漬け工程を踏まない場合は一晩待つことなく次の工程から↓
そしてここからまた根気のいる作業。
ひたすら隣とくっつかないようにクッキングシートを敷いた天板に並べます。
こんな感じで並べたらオーブン100℃で40分。オーブンが終わったら天日に干します!
オーブン使わずいきなり干すと乾燥までに時間がかかるので腐りやすくなります。
オーブンだけでもっと時間をかけて仕上げてもいいのですが、そこは天日干し好き、太陽の元干したいんです!
更にセミドライ、ドライ、好きなタイミングで回収できますのでね。
干し上がるとこんな感じ。
セミドライ
ドライ
砂糖漬けしなかったののドライ。
色は砂糖漬けしたほうが鮮やかに仕上がります。
でも天然の味、すっぱさなどを味わいたい、手作りスイーツで酸味のアクセントにしたい、といった場合は砂糖漬け無しの方がオススメ。
うちではブラウニーやクッキーやサラダなんかに使ったりしてます。
それでも一度には使い切れないので
ジップロックに入れた上で冷凍庫保存していつでも使えるようにしてます。
そのままだとあっという間に傷んでしまうサクランボもドライにしてしまえば手軽に使えて1年中楽しめます。
サクランボいっぱい手に入った時、家の暖地桜桃が食べ切れない、そんなときはやってみてくださいね。
投稿者プロフィール
- 古民家ぜいたく研究所 所長。
Syyson design worksのデザイナー&クリエイター、モノづくり担当。
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